第18回:「エコテクノロジ」


 先日、北九州学術研究都市で開催されました産学連携フェアに参加してきました。
そのなかの興味深いもののなかからいくつを紹介いたします。


 この産学連携フェアは、講演会、ポスターセッションなどがありました。ポスターセッションでは、大学、公的機関の発表と企業からの発表に分かれていました。
 公的機関の発表では、財団法人福岡県リサイクル総合研究センターの発表に興味を惹かれました。
この財団法人は、リサイクル技術に特化して、企業同士のお見合いの場を提供することから、販路開拓まで手広く行われているとのことでした。
 展示では、なまごみを焼却した際に発生する灰をかためてレンガ状のものにしたものが展示されていました。歩道などに敷き詰めて現在、耐久試験中であるとのことでした。元が生ごみとは思えないくらいに、緻密で、ずっしりとしていました。歩道用のレンガ以外にも、色々な形状ができれば、ほかにも使い道があるのではないだろうかと思えました。
 そのほか、九州らしく、辛子明太子の皮の再利用方についての展示もありました。辛子明太子では、うす皮が破れてしまうと商品価値がないそうです。中身(つぶつぶのたまごの部分)は、おにぎりの具財など使われるので、再利用できるのですが、薄皮の部分は従来利用方法がなく、投棄されていたそうです。
今回の展示では、それを加工して、化粧品などへの応用を検討しているというものでした。

 講演会では、「燃料電池最前線」というものを聴講させていただきました。燃料電池とは、水の電気分解と逆の反応を用いて、電気を発電するものです。充電地とはまったく異なります。
 発表は、各家庭や町に燃料電池という発電所を分散配置し、お互いの余剰電力を相互に活用するという定置用燃料電池に関する発表や燃料電池自動車に関する発表がありました。また、PDAや携帯電話の電源として、燃料電池を利用するという発表もありました。
 この中で、携帯機器向けの燃料電池という発表に最も興味を覚えました。理由は、他の2つが、社会インフラの再整備や劇的なコスト削減が必要であるのに対して、携帯機器向けの燃料電池では、そのような障害が少なく、実現の時期が早いと思えたからです。また、「出先でPCの電池が切れたら、コンビニで、燃料カートリッジを購入して、PCの燃料電池にチャージすると、その場で発電が始まってすぐに使える」と実使用のイメージも「欲しいと思える」ものだったからです。普及時期は2005年だそうです。
さらに、燃料電池のための電極材としてカーボンナノホーンを用いているという点も、「ナノテクノロジを重点調査対象としているセルボニクス」としても、見逃せない点でした。ナノテク材料は高価でまだまだ夢の技術だと思っていたのですが、使用する分量が少ないためにリチウム充電池と比べてむしろ安くなるとのことです。便利になって、さらに値段が下がる。それこそ、ハイテクの進むべき方向そのものです。

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  探検隊長より

「エコ技術は、ナノテク、半導体、バイオという当社の重点調査テーマとは
あまり関係がない。」風力発電などをイメージしていたのでしょうか。
漠然とそのように考えていました。今回、産学連携フェアに参加させていただいて、
エコテクノロジ分野は、ナノテクや、半導体、バイオの重要な応用分野になると確信し
ました。そこで、新しく、「エコテクノロジ」という調査グループを作って、
順次調査を開始することにしました。お楽しみに。


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"T.Yamada" <toyamada@cerbonics.com>まで、いただけましたら幸いです。