第33回:「ダークサイド」
特許調査という仕事をしていながら、「特許ってイヤだ」と思うときがあります。
最近では、WEBフレーム関係特許でしょうか?
http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/story/20030127104.html
を参照してください。
みんなが安心して使っているものがある日突然、「特許侵害」だと言われる。
しかも、まずは、中小の企業を複数狙って、「裁判費用よりも安い」(と思える)ライセンス料をもとめて、それで、あたりをみると同時に、次の訴訟費用にする。
最初に狙われたところは、まさに「災難」です。
JPEGの基本特許についても話題になったことがありました。
これについては、間に大手メーカーが入るので、私の感性としては、許容範囲でした。
エイズの特効薬の輸入にまつわる話もありました。エイズの薬が高くて買えない国がコピー品を輸入して、より多くの人を助けようとしているのに、製薬メーカーがノーと言う。製薬メーカーの気持ちもわかりますが、やはり???です。先進国の人が10錠買ったら、1錠、後進国に寄付されるというような特約つきの薬を販売したらバカ売れしないかと考えたりもします。
もしくは、国連が指定する後進国内での消費に用いられる場合、権利行使しないという条件で、特許の維持費を半額にするというような、「フェアパテント制度」みたいなものがあってもいいような気がします。
LinuxなどのUnixライブラリ関係も怪しい動きがあります。
スターウォーズで出てくる「フォース」にも「ダークサイド」があるように、特許にもダークサイドがあると思えます。上述の例が必ずしもダークサイドではありませんが、ダークサイドは魅力的です。お金になります。お金持ちになることができます。
特許という考え方の理想は、「人類の進歩に貢献したアイデアには、保護を与える。」というものだと思います。そのアイデアが本当に貢献したか?と、自問自答することがダークサイドに陥らない特効薬かもしれません。しかし、ダークサイドを好む人たちがいて、なおかつ、ダークサイド特許も、本当の意味での特許も成立すれば同様に保護される。それも、現実です。
(免責:無断転載をお断りします。会社内、知人間でのご転送は当社の宣伝にもなりますので、ご自由に行っていただいて構いません。)
探検隊長より
「国際連合特許許可局」:国連が認定し、国連の名の元に保護を与える。
そんな時代が来れば、人類は22世紀を見ることができるが、そうでなければ、
人類は21世紀で滅亡するんじゃないだろうかと、最近のテレビニュースを見る
と考えてしまいます。「人類の進歩と調和」。古いフレーズですが、21世紀の
テーマでもあると思えます。その中で、「特許」は重要なキーワードとなるはず
です。
ご感想、ご要望などありましたら、
"T.Yamada" <toyamada@cerbonics.com>まで、いただけましたら幸いです。